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今回日本国債が、一段引き上げられた理由。

ムーディーズが今月18日、日本国債の格付けを1段階引き上げた。
日本国債の格上げは去年6月に1段階上げられており、11ヶ月ぶ
りの再引き上げだ。主な理由としては、

◆ 家計の貯蓄率が高く、新興国からの買い手が多い。
◆ 金融機関の損失が欧米に比べ小さく、財政への影響が限られる。
◆ 07-08年の大量償還を順調に乗り越え、実行されている。

これでやっとイタリア国債の格付けと並んだというもの。。

日本にとって国債の格上げは嬉しいが、今回の世界的金融危機で、
インチキ格付け会社のイメージを露呈した同社が、何を偉そうに堂々
と評価し続けているのか? こういった感想は今でも根強い。

ところが民間企業の評価に対しては、欧州の格付け会社も厳しい。
フィッチは昨年11月、世界最大の自動車会社トヨタの社債格付けを
一気に2段階も引き下げてAAとした。

理由は、急激な円高や北米市場の縮小によって利益が大幅に減ったこ
とが大きな理由らしい。
しかし業界最大の利益をそれまで生んできたトヨタが、GMやクライ
スラーのように、社債のデフォルが高まっているとは到底思えない。

トヨタを格下げするというのであれば、なぜ米国債を下げないのか?

これは間違いなく政治的背景がミエミエする。
米国債は、日本や中国などの外貨準備や大手金融機関が大量保有し、
金融商品に組み入れられている。
格下げしたときの世界的な大パニックを恐れ、格付け機関がダンマリ
を決め込んでいるのです。

ミスター円と称される榊原英資さんが以前こんな話をされていました。

“ ムーディーズやスタンダード&プアーズは米国債の引き下げは
 絶対にしないだろう。理由は2社とも米国の格付け会社だから。 ”

何とも情けなく、そして哀れな悲劇国家である。

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