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米銀の破綻 127行が閉鎖 問題ありの銀行は829行に拡大。

米連邦預金保険公社は24日、新たに地銀2行が破綻したと発表。
今年の米銀破綻はこれで127件となった。
09年の破綻数140行。10月中には到達するものと思われる。

これまで何度も掲載してきたが、主な破綻の要因は商業用不動産
向けの焦げ付きだ。
米国GDPの7割が個人消費であるが、その中心的な消費が住宅を
はじめとした不動産である。
だから不動産市場が回復しないことには、米国経済そのものが回復
することはない。

米国の新築住宅の販売戸数は、リーマンショック前のサブプライム
危機から右肩下がりを続けている。
2006年は140万戸もの販売数をあげたが、去年09年はたったの
40万戸まで減った。 まさに急激な落ち込み幅である。
今後も全くもって明るい兆しが見えない。

上記公社は実際の破綻件数以外に、「バランスシートに問題あり」
と判断した金融機関も公表している。
その数08年は252行にも上り、実際は25行が破綻。
同じく09年は702行で、破綻数は140行。
そして今年の問題銀行は829行に上っており、すでに127行が
破綻した。
米国経済はお先真っ暗といえる。

超低金利政策は金融機関の収益を低下させる。
利息がほぼゼロだから、貸し手である銀行のバランスシート改善に
マイナスの影響をもたらすからだ。

米国政府は先日、景気後退は09年6月で終了したと発表した。
一体全体、どこが???
やっと平行線まで維持できているだけだ。
リーマンショック以降、米国政府が公的資金を湯水のごとく投入し
てきたから、何とか持ちこたえているだけなのだ。
金融機関の負債保証や不良資産買い取りなどで、総額10兆ドル
を超える血税が使われている。
これは米国GDPの8割にも達する額である。

もはや追加の景気対策は期待できない。
住宅関連の支援額は、今年4月をもって終了している。
同じく住宅取得向けの所得税減税も、ほぼ同時期に終わった。
今、米国経済を支えているのは中央銀行のFRBだけだ。
今年の後半には、明らかに景気の腰折れがあちこちで出てくる。
これは間違いない。

 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者

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