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アイルランド経済・金融・財政危機 対外債務急増で、第2幕突入

アイルランドが相当ヤバくなってきた。

同国政府は9月30日、国有化したアングロ・アイリッシュ・バンク
に、最大113億ユーロの公的資金が必要との見通しを発表した。
既に同政府は同銀行に約230億ユーロの公的資金を投入済みだ
が、ここにきて更に不良資産が急増してきたことから、支援額は最
大で343億ユーロにも膨らむという。
大手のアライド・アイリッシュ・バンクも公的資金の追加投入を迫ら
れており、国有化される見通しだ。

不動産バブルと海外からの投資で成り立ってきたアイルランド。
しかしその基盤は脆弱そのものだった。
日本が20年前に味わった不動産バブルと、その後起きた崩壊と似
たようなものと思えるが、それを補うほどの経済的な基礎は持ち合
わせていない。

日本の場合、世界的なモノ作り国家として成り立っていた。
不動産業や銀行には長年痛みを伴っていたが、モノ作りにおいては、
バブル崩壊後も堂々と突っ走ってきた。
こういった土台がアイルランドやギリシャ、ポルトガルをはじめとした
国や東欧諸国にはないのである。
この辺が日本と違う点であり、さらに言えば日本以上に深刻化する
ということだ。

アイルランドは政府負債は比較的少ない。
フランスやイタリアといった大国と同じか、やや少ないくらいだ。
しかし英国と同じく、民間銀行の対外負債が巨大な点が特徴的
先のブログでも紹介したが、総合的な対外負債がGDP比で8倍に
も上っている。
短期負債よりも長期負債が多い為、ここへきてやっとリスクが顕著
になってきた具合だ。
その長期負債だけでGDP比で5倍(500%)にも達している
危険水域を遥かに超えており、早かれ遅かれ、ギリシャやアイスラ
ンドの二の舞になることは確実である。

先日のブログで、ギリシャの次はアイルランド。
その次はスペインやポルトガルではなく、英国だと記載した。
世界から配信されるデータを見る限り、こういった方程式が成立し
そうだ。
英国は主要通貨ポンドを持っている国だが、金融機関の対外負債
の大きさや、危険なPIIGS諸国に巨額なマネーを貸し付けているこ
とからみても、デフォルト宣言はそう遠くない時期に来る。
世界3位の米国債保有額や、莫大な金(ゴールド)資産を持っている
が、これもちょっとした延命措置で使われるだけだろう。

ユーロ通貨でない英国が、PIIGS諸国と一蓮托生であるというのは、
皮肉な話ではあるが、避けられない事実でもある。
さらに言えば、ドバイに対しても同じである。
唯一の政策は不動産バブルの復活であるが、今後も一向に回復し
ない現状では望みは薄い。
金融危機の再度の訪れは、石油といった資源価格も下落する。
となれば、ますます米ドルの価値も墜ちていくことになる。

欧州経済の復活は向こう15年間はない。
仮に革新的な技術が発明され、世界経済の潮流が逆回転するほど
の大展開が起きたとしても、最低10年間は不景気が続き、明るい
兆しは出てこないと思える。

 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者

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