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ドイツ 原発復活へ 欧州最大の経済大国が環境対策を転換させる

EU最大の経済大国であるドイツも原子力発電の普及に傾きはじめ
ている。 ドイツは緑の党の本拠である。
05年11月まで続いた社会民主党のシュレーダー前政権が、同党
のメンバーだったため、原発産業は凍結状態にあった。
しかしここにきてメルケル首相が登場したことで、雲行きが変化して
きたのだ。

とにかく世界的な環境意識の高まりがあったことは事実。
しかし最大の理由といえるものは、ドイツは石炭以外の天然資源に
恵まれず、天然ガスや石油など、多くの資源を海外に依存している
ことである。
天然ガスの3分の1は、パイプラインを通してロシアから送られてき
ている。
06年と09年には、ウクライナとロシアとの間でヒト悶着が起こり、
ロシアはウクライナ側の料金未払い理由から、ついに天然ガスの供
給をストップさせたことは記憶に新しい。
ロシアは北回りルートより、南回りルートに力を入れたのだ。
こういった政治的な影響から、太陽光発電以外に原発についても、
回帰を進めているのだ。

ドイツでは現在17基の原発が稼働している。
実はこれは韓国の20基と比べても少ない。
しかも先進国では英国やカナダ同様、ドイツも今以上増やす計画が
いまのところない。
経済危機に直面しているウクライナですら、今後新たに2基の原発
を予定しているのにだ。
太陽光発電の普及では、最たる先進国であるのに、原発に関して
いえば、方向性としては後進国だといえるだろう。
まさに環境先進国の両極端を見ているような気がしてならない。

先に述べたが、ドイツは国内に石炭が豊富に存在する。
全体のエネルギー供給の5割近くを石炭が占めているのだ。
だからこういった利権の問題が大きくはらんでいる可能性も否定で
きない。
さらに隣国には原発大国のフランスが存在する。
このこともドイツの原発認識が盛り上がらない理由もあるだろう。
その訳はドイツとフランスは、お互い歴史的にも政治的もライバル
意識が高い。
だから自動車や鉄道産業などをみて分かる通り、なかなかフランス
の原発技術においても、自分たちの国に導入しようとしないのだ。

だが現時点でいえば、各国によって資源の埋蔵量が異なっていると
いうのが本当のところだろう。
フランスは石炭が豊富に採れない。 イタリアも同様だ。
だから前者はエネルギーの8割、後者も6割近くを原発に依存して
いる。
今後は中国やインドといった人口大国が、原発を増やす計画を打ち
出していることから日本に追い風となるが、ドイツは日本のような高
度な原発技術はないし、必要とされるパーツも作れない。
この点がドイツとして今後、ジレンマに陥るだろう。
しかしこういったことも、諦めることなく長年研究を積み重ねてきた
日本と違うので、結果的に引き離されることになってしまうのだ。

 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者

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