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ルアンダの生活費が世界1位? 為替相場による偏見

昨日になって面白い情報が発表された。

東京新宿に本社があるマーサー・ジャパンという調査会社が、今年の
【 2011年世界生計費調査 】 の結果を発表したところによると、
海外駐在員にとって、最も物価の高い都市が昨年に続き、アンゴラの
ルアンダであることが分かったというものだ。

これは世界214都市の住居費や交通費、食料費、衣料費、家庭品、
娯楽費用などを含む200品目以上の価格を調査し、それぞれを比較
したものらしい。
見事1位を維持したルアンダという都市を調べてみようとしたのだが、
アフリカには 「ルワンダ」 や 「ウガンダ」 という国家があったりして、
少々混乱してしまった。
検索に一文字でも間違ってしまうと、全く違う地域の情報が反映され
てしまうのだから。。。

さて首都ルアンダを持つアンゴラという国であるが、やはり現地では
中国資本がどんどん入ってきているらしい。
石油やダイヤモンドといった天然資源が豊富だから、中国から投資が
活発化しており、最近の相場が上昇していることも手伝って、同国の
生活費が上っているのが本当のところだろう。

また今年の2月には、アフリカで初めて日本の地上デジタル方式
が見事決まった国でもある。

ブラジルと同じポルトガル語を公用語としているから、導入も比較的
すんなりいったのかもしれない。
他にもモザンビークが同語を使っている。
一方で南アフリカ共和国が欧州方式を決めてしまったので、日本とし
ては一層の営業努力が欠かせなくなったということか。

さてこの都市別生活情報についてだが、2位に東京、3位にチャドの
ンジャメナ、4位にモスクワ.....と続き、日本の都市では6位に大阪、
11位に名古屋がランクインしていた。
さらに12位にアフリカのガボンの首都リーブルヴィルが入っていた。
その他の上位都市についても、スイスや北欧諸国、ブラジルや豪州
の都市が占めている。

私は外出先でこの情報を携帯でみたのだが、頭を傾げてしまった点
が2つある。
何というか~~~、どうも素直に受け留められない。
世界生計費情報というのに、なぜ海外駐在員だけを対象にしたのか?
大企業職員や政府関係者は、そもそも現地に暮らす一般庶民と同じ
レベルの生活をしようとは思わないハズ。
アンゴラにしてもチャドにしても、国全体の経済レベルでみれば、世界
最貧国の仲間なのだ。
留学生や旅行者などにとっては、ストレートに当該都市の生活情勢を
表した数字とは思えない。

また今回の統計数字には、とにかく為替の影響が色濃い。
ドルやユーロに対して、通貨が上っている国ほど上位を占めている。
いわゆる為替マジックの典型的な例だ。
生活費用はドル換算されたというが、最近の金融危機で大きく下落し
た通貨というと、ドル以外にユーロやポンドがある。
事実、米国やユーロ圏の主要都市、そして英国のロンドンは、昨年と
比べて順位を大きく下げている。

反面2年連続で物価が最も安かったパキスタンのカラチだが、同国の
通貨は主要通貨に対して下がりっぱなし。
幸い(!?)私はこの都市には行かなかったが、とにかく治安面で不安が
非常に大きい。
今月に入っても政治的なテロが頻発している。
また海外からの旅行者については、同都市だけの生活なら単独行動
が可能であるが、周辺の都市や遺跡などへ行く場合、地元の警察官
を一人護衛として雇わなければ行けないというのだ。
ハッキリいってたまったものではない。
逆に不安がつきまとってしまう。

いずれにせよ今回の統計は、一般人の生活レベルを必ずしも正確に
映し出していない。
アンゴラやガボンという国は、事実上の独裁政権国家ではないか。
アンゴラの現大統領はすでに30年以上就いている。
ガボンの前大統領も、死亡するまで40年間も君臨していた。
日本の地デジがアフリカで広まることは嬉しいことだが、こういった国
では中国の影響も強いことから、情報・技術の流出についても注意
を払っていく必要があるだろう。

 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者

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