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スペイン 国債償還時期が迫る 宝くじ民営化も一時しのぎ

スペイン財務省が26日に実施した3カ月物と6カ月物の短期証券入札で、
借り入れコストが3年ぶりに上昇したそうだ。
先月から今月にかけて、EUがギリシャに対し支援を強化したにもかかわ
らず、欧州諸国におけるソブリン・リスク懸念がまだまだ拭えていないとい
う証拠だろう。

債権市場をみてもPIIGS諸国の中で唯一、スペイン国債の利回りが再び
上昇してきている。
その大きな理由であるが、同国の大規模な国債償還時期がいよいよ来月
の8月と10月に迫ってきているからだ。
その償還額、それぞれ200億ユーロを超えている。
これが投資家の不安要素と借り入れコスト増につながったわけだ。

スペイン経済は最近になっても暗いニュースが続いている。
大まかなものとして、経済誌のフォーチュンが毎年発表する世界の大企業
500社リストで、今年スペイン企業が1社減ったというものをはじめ、
第2四半期の住宅価格においては、昨年同時期に比べて5.2%の下落。
同じく第2四半期の中古住宅価格においても、第1四半期比2.2%下落。

そして決定的なのは、不動産の活性化を促すための税務上の優遇期間
が終了してしまったことで、4月の住宅ローン契約数は38%もダウン。
過去2年間で最大の下落だったという。
そして今年5月の住宅販売数は、昨年同月比18.3%の減少。
同じく5月の債務不履行数も6.5%。
これは1995年5月以来もっとも高い数値となったという。

こういった台所事情もあってか、ついにサパテロ首相は同国の国営宝くじ
「エル・ゴルド」 の民営化を決定。
全体の30%を株式上場するということになった。
これで世界最大のギャンブル企業が誕生することになるという。
上場時期は10月を予定しているというから、国債償還のために資金調達
をしたいということだろう。
さらにマドリードやバルセロナ空港を管理する国営空港運営会社の株式
の49%を放出する方針も表明。
さすがに安全保障上、過半数までは差し出さないというものか。

さて宝くじの民営化についてだが、今後は上場比率においても増やすハメ
になるだろう。
30%程度の上場で済むはずがない。
ただ1812年に同国で誕生した最も伝統のある会社だから、全て外資に
譲ってしまうことは考えにくい。
来年は誕生して200周年という節目を迎える。

 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者

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