« 中国経済 インフレ抑制問題と不動産バブル崩壊懸念が直撃 | トップページ | スペインとイタリア国債の利回りが急上昇 アジアは低下へ »

ユーロ圏PIIGS イタリア経済危機 米国と経済共倒れか

ギリシャへの支援が再び決まったばかりというのに、ここへきて欧州
危機が再発している。
何とイタリアの財政危機が本格的に持ち上がってしまったのだ。
PIIGS諸国の命運を握る最後の国が、予想以上の速さでユーロ圏
経済を巻き込んでいる。

私もこんなに早くイタリアの問題が出てくるとは、とても予想していな
かった。
私の予想では今年の末頃かな・・・と思っていた。
とにかく指摘されているように、同国10年物長期国債がここ数日間
で、一気にスペインと同じ利回りまで急上昇している。
10年物だけではない。2年物や5年物はもちろん、30年物超長期
国債までも急激にアップしているのだ。
先日同国はストレステストで、国内5行に問題なしと語っていたハズ
なので、今後金融機関に危機が波及しないことを祈るばかりだ。

イタリアの財政赤字が非常に多いことは有名。
金額ベースでは米国、日本に次ぐ多さで、GDP比118%まで膨らん
でいる。
しかし日本と決定的に違うのは、海外からの借入額が多い点。
これまで何度も書いてきたが、日本国債の大部分が国内できちんと
消化されているのに対して、現在イタリアの場合、国債全体の6割が
海外の投資家によって保有されている

去年イタリアの財政事情について、同じ内容を投稿したことがあるの
だが、その時の海外依存度は5割弱だったハズだ。
最近になって借り入れが増加していたという証拠である。
おそらく今になって英国や米国などから、マネーがじゃんじゃん引き
上げられているのだろう。
何とも可哀相な気持ちに浸ってしまう。

またイタリアは対外債務においても高い割合である。
GDP比では130%。
約1年前が112%だったから、皮肉な意味で順調に伸ばしている。
一方でここ1年間、最も対外債務を膨らませたのはアイルランド。
そしてなぜか対外債務を徐々に減らしている国がアルゼンチンだ。
どのような努力をしているのだろうか?

とにかく新たなイタリア危機のおかげで、今ユーロがどんどん下落し
ている。
去年9月につけた1ユーロ=106円を目指すような動きだ。
こうなればドルの場合、本来なら対円で上昇していくハズであるが、
これがほとんど動いていない。
つまり米ドルとユーロという2大通貨が、本格的な危機に見舞われて
いるという証拠。 しかも同時進行で。
今にはじまったことではないが、現在は避難通貨として日本円、それ
以上にスイス・フランが買われているという状況だ。

だからといって、ユーロは決して消滅する通貨ではない。
巷の書籍や雑誌では、“ ユーロは消滅する ” などという内容のもの
や、それに類似するタイトルが並んでいるが、そんなことはない。
そんなことを煽るヤツは、ひとえに米国の手先だろう。
米国で働いた経験があり、恩を受け、カネを受け取っている者だ。
三菱系の銀行関係者やエコノミストも米国寄りである。
日本の一般国民に、ユーロの不安を誇張し、マネーをドルに向かわ
せるための策略だ。
騙されてはいけない。

ユーロは欧州各国による結団力が強いから、崩壊することはない。
しかしその反面、今後相当なユーロ安になることは確実だ。
どこまで具体的な為替相場になるかまでは不明。
だがこれも米ドルのように、将来消滅するよりはマシだろう。
しばらくすれば大幅な円高になることだけは覚悟しておくべき。

 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者

|

« 中国経済 インフレ抑制問題と不動産バブル崩壊懸念が直撃 | トップページ | スペインとイタリア国債の利回りが急上昇 アジアは低下へ »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 中国経済 インフレ抑制問題と不動産バブル崩壊懸念が直撃 | トップページ | スペインとイタリア国債の利回りが急上昇 アジアは低下へ »